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べピオゲルとディフェリンゲルを比較!大人ニキビの新薬の実力は?

ぺピオゲルとディフェリンを比較!従来の皮膚科でのニキビ治療というのは、炎症をおこした赤ニキビに対して抗菌剤(抗生物質)を用いる治療が中心でした。


この状況を変えたのが2008年10月に登場した角栓をできにくくする「ディフェリンゲル(成分名:アダパレン)」です。


炎症を起こす前の白ニキビの段階で、赤ニキビに移行させないための早期治療が可能になり、これまで予防策がなかった白ニキビと黒ニキビに効果的なアプローチができるようになったことは、皮膚科でのニキビ治療にとっては画期的なことだったんです。


そして2015年になって、40年以上前から欧米ではニキビの標準治療薬で市販薬にも使われている『べピオゲル(成分名:過酸化ベンゾイル)』が新たに加わり、ニキビの進行や状態に応じて、より適切なニキビ治療薬が選べるようになりました。


ニキビに悩む人にとっては、ニキビ治療を変えたといわれる「ディフェリンゲル」、そして新たに加わった「べピオゲル」の2つのニキビ治療薬については、どんな治療薬なのか?どんな違いがあるのか?関心が高いと思います。


要チェック どんな効果があるの?
要チェック この2つはどういった使い分けをされているの?
要チェック 副作用は?
要チェック 安全に使えるの?
要チェック 併用して使えるの?
要チェック 使うときの注意点は?


ぺピオゲルとディフェリンゲルを比較しつつ、両者の作用と働きについてまとめたのでご覧ください。

ぺピオゲルとディフェリンの違いや作用と特徴を詳しく解説!

べピオゲル2.5%今、ニキビ薬(外用薬)のなかで最も注目されているぺピオゲルとディフェリンについて詳しくみていきましょう。


ベピオゲルは、アクネ菌などニキビの原因菌の増殖を抑え、同時に角質を剥離することで毛穴詰まりをつくらせない塗り薬です。


赤ニキビなど炎症を起こしたニキビに対しては殺菌作用・抗菌作用が得られるうえ、角質剥離作用で毛穴詰まりを防ぎ、白ニキビを作らせない効果が期待できます。


そして耐性菌のリスクがないことが最も注目されている点(※)です。


※ これについては後述します。


ディフェリンゲルディフェリンゲルは、角質を剥離するピーリング作用が非常に強力で、ニキビの原因となる毛穴詰まりをつくらせない塗り薬です。


ビタミンA様の作用で毛穴詰まりを取って白ニキビを防ぎ、抗炎症作用もあることから炎症ニキビへの移行を抑える効果が期待できます。


ベピオゲルとディフェリンゲルの共通点は、共に角質剥離作用があり、毛穴詰まりを防ぐ効果に優れているという点です。


※ 厳密にいえばぺピオゲルの角質剥離作用(ピーリング作用)は「角質細胞同士の結合を緩めて剥がれやすくする」というものに対して、ディフェリンゲルは「顆粒細胞から角質細胞への分化を抑制して角質層を薄くする」という違いがあります。


反対に、ぺピオゲルとディフェリンゲルの異なる点というのは、ニキビの原因菌に対する抗菌・殺菌効果の有無です。


ディフェリンの場合、アクネ菌に対する抗菌・殺菌作用がないため、ダラシンやアクアチムといった抗菌剤(抗生物質)を併用するのが必要です。対して、ぺピオゲルはぺピオゲル自身に抗菌・殺菌作用があるため、抗菌剤(抗生物質)を使わずに済むケースがあります。


実はこの違いというのが大きいです。


抗生物質を長期間使用したり、繰り返し使用すると耐性菌ができてしまって効かなくなってしまうという話は聞いたことがあると思います。


ニキビ治療もその例外ではなく、耐性菌の問題で抗菌薬(抗生物質)を使い過ぎると、ニキビ治療そのものができなくなってしまうという本末転倒なことが起こる可能性があり、実際に警鐘を鳴らす声が多かったんですね。


そうした背景もあったことから、耐性菌のリスクが少ない「ぺピオゲル」の登場はニキビ治療の現場が待ち望んでいたことだったんです。

べピオゲルやディフェリンゲルを使うタイミングや併用について

どういったニキビの状態、症状のときにべピオゲルやディフェリンゲルが処方されるかを簡単にですが紹介します。


炎症を起こした赤ニキビが多いときは、「抗生物質・べピオゲル・ディフェリンゲル」が集中的に利用されます。ニキビが一部化膿しているなど、肌の状態が著しく悪化している場合は、さらに抗菌剤(抗生物質)の飲み薬などが処方されることもあります。


アダパレンと併用する

※参照:ニキビの新薬「BPO」 改善早まり再発も予防


欧米の臨床試験では、べピオゲルとディフェリンゲルはどちらか単独で用いるよりも併用したほうが効果が高く、しかも早く効果があらわれる(※)ことがわかっています。そのため、ニキビが重症な人ほど併用療法が採用されるはずです。


※ 作用メカニズムは異なりますが、もたらされる効果は似ていることが原因と考えられます。


赤ニキビの量が大幅に減った後は、べピオゲル・ディフェリンゲルの併用か、どちらかを単独で使用し、その状態を保つ維持療法(※抗菌剤不使用)が行われます。


赤みが引いたらもう薬は必要ないのでは?と思うかもしれませんが、実はこの維持療法が非常に重要です。というのも、ニキビができている人の肌には赤ニキビ予備軍の白ニキビが次々とできやすい状態だからです。


※ 赤みが引いただけではまだニキビは治ったわけではありません。赤ニキビが改善したからといって薬を止めてしまうと再び毛穴詰まり⇒炎症の可能性が。


また、炎症や化膿したニキビが落ち着いた後も角質を剥がれやすくするべピオゲルやディフェリンゲルが引き続き使い続けることで、赤みや黒ずみ(色素沈着)といったニキビ跡が残りにくくなるというメリットもあります。

ニキビ跡に効果はあるの?

跡が残らないようにキレイに治す目的でも使われるので、ニキビ跡の赤みや色素沈着(黒ずみ)に対しては効果はあると思います。ただし、劇的に肌に作用するので刺激が心配です。AHAやBHAにも同じ作用があるので肌負担を考えるとそちらのほうがいいかも。

べピオゲルやディフェリンゲルを用いて、白ニキビから赤ニキビへの移行を阻止し続けることで、跡を残さずきれいに治していくわけですね。


べピオゲルは長期的に使うと症状を抑えられる

※参照:ニキビの新薬「BPO」 改善早まり再発も予防

べピオゲルとディフェリンゲルの副作用・随伴症状について

べピオゲルとディフェリンゲルともにいえることですが、使った後の肌が乾燥したりヒリヒリします。角質層を無理やり剥がすわけですから、肌がカサカサになったり、赤くなるのは当然といえば当然なんですよね。


※ 「乾燥」「赤み」「皮ムケ」等は副作用ではなく随伴症状になります。


角質剥離作用はディフェリンゲルのほうが強いため、乾燥、赤み、ヒリヒリ感といった随伴症状はひどいです。


「肌のきれいな人がやっていることいないこと」の著者でもある、すがわら皮膚科クリニックの菅原由香子院長は、ディフェリンについては随伴症状の乾燥がひどいことから「大人のニキビには処方してはいけない」といっています。


これは何も菅原先生だけが言っていることではなくて、他の皮膚科の先生のブログなどをみても、「思春期の方は続けられる人が多いけれど、大人の特に女性は刺激が強すぎて続けられない人が多い」という旨の内容があるので合う人合わない人がいるのは確かなようなんですね。


そのため、ニキビの再発防止のために赤ニキビが落ち着いた後も維持療法が大事だと皮膚科の先生にいわれても、乾燥や刺激が気になってしまってディフェリンゲルでは維持療法に取り組めないという人が多かったわけですね。


ベピオゲルもディフェリンと同じように、肌の乾燥、赤み、ヒリヒリ感、皮剥けといった随伴症状がありますが、角質剥離作用はディフェリンゲルに比べると弱いので、その分、随伴症状も軽くなります。


それを考えると、これまでディフェリンゲルでは維持療法に取り組めなかったという人にとっては、べピオゲルのほうが使いやすいですし、メリットが高いかもしれませんね。


いずれにせよ、べピオゲルとディフェリンを使う際はこうした乾燥や赤み、皮ムケといった随伴症状は避けられません。そのため、少しでも症状を緩和し、乾燥を防ぐためにも保湿ケアは非常に重要になると思います。


角質層が剥がれて水分保持力や外部刺激から肌を保護力の落ちた肌をサポートしてくれる保湿力&保護力に優れたスキンケア化粧品が必要です。処方薬を使ってニキビ治療しているときはスキンケアで徹底保湿することを忘れずに!


ニキビ治療薬だけではニキビを根治させるのは難しい

つい、10年前までは保険が効く治療(薬)というと、


■ 面皰圧出
■ イオウカンフルローション
■ ビタミン剤
■ 抗生物質(ミノマイシン、ビブラマイシン、ダラシンTゲル、アクアチム)


といったものしかありませんでした。


ディフェリンゲルやべピオゲルは、ニキビを治すための治療薬として全く使えないことはなかったんですが、医師が個人輸入で入手してそれを患者さんに自費治療薬として処方するというものだったんですね。


海外に比べると日本のニキビ治療は随分と遅れていたわけですが、その理由としては海外と比較して日本人のニキビは、そこまで重症ではなかったため、ニキビが皮膚の病気として扱われてこなかったことが原因だと思います。


そんな状態から、この数年間で、日本のニキビ治療は大きく様変わりして、海外で実績のあるニキビ治療の標準治療薬が使えるようになり、やっと世界では当たり前レベルのニキビ治療が受けられるようになってきました。


今後は、過酸化ベンゾイルとアダパレンの合剤「EPIDUO(海外名)」も承認される予定ということなので、ますます効率のいいニキビ治療が可能になると期待されています。


ただ、新しいニキビ治療薬が登場して、すべてが解決するかといえばそうはいかないのがニキビが難治性の皮膚疾患といわれる由縁です。


ニキビ治療薬の効果はあくまで対症療法であり、根本的な解決にはなりません。


皮脂のコントロールで治るTゾーンの思春期ニキビと違って大人ニキビは不規則な生活や精神的ストレスなど原因が多岐にわたり、複雑に絡み合っているので、普段からの自己管理がニキビを根治させるためには不可欠なんですね。


そのため、皮膚科、クリニックでも薬による治療と並行して「漢方薬」を処方したり、「生活習慣の改善」「食事の内容」「スキンケアのやり方」の指導を行っているところも多いはずです。


ニキビをつくらせない繰り返さないためにはニキビができにくい肌を育てる必要がありますし、ニキビ治療薬を使っているときも肌の保湿が非常に重要になるように、毎日のスキンケアは思った以上に大事です。


ちゃんとスキンケアができているかの見直しはもちろん、自分にあったニキビケア化粧品を選べているか、定期的に確認したほうがいいと思いますよ。


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